学生42名が取り組みました.
Q. ポジティブ作業をどのくらい実行できましたか? 平均8.6点(10点満点)
Q. ポジティブ作業の取り組みにどのくらい満足していますか? 平均8.9点(10点満点)
3週間の取り組みを十分に行うことができていた様で,さらにその取り組みについても概ね満足している様です.
ポジティブ作業評価の点数の変化
・得点が高いほどポジティブ作業にうまく取り組むことができていることを示します.
・ポジティブ作業にうまく取り組んでいる状態は幸福感が高い状態であると考えられます.
実施前 平均 45.8点(60点満点)
実施後 平均 48.2点(60点満点) p <.001, Cohen’s d = -0.41
今回,短期間での取り組みでしたが,ポジティブ作業への取り組みに変化が認められました.
これにより健康や幸福感が高まっていることが予想されます.
ただ,この効果を持続させるにはポジティブ作業の経験を継続していくことが大切ということが先行研究から分かっています.
何事も「継続は力なり」ということですね.
(参考)
野口卓也,京極真,西本由香里,森親子,片尾勇人,細川聖司:精神障害を有する人における幸福を促進する作業療法プログラムの効果検証:非ランダム化比較試験.精神医学 62(6): 911-922, 2020.